摂食機能障害について
代表的な症状と診断の判定基準摂食機能障害とは、食べ物を飲み込むことに問題のある状況をいいます。医師・歯科医師は「摂食(食物を摂ること)」と「嚥下(飲み込むこと)」を分けて考えていますが、医療保険の世界では嚥下までを含めて摂食機能と呼んでいます。摂食機能障害の症状として次のことが挙げられます。
これらの症状の全てがないと摂食機能障害と診断できないということではなく、1つでも2つでも症状があり、医師が診断を下せば、「摂食機能障害」となります。 |
歯科医療で摂食機能療法をはじめましょう
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診断から治療までの流れ
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●定期的な摂食機能検査をもとに、その効果判定を行い、実施計画を作成する。 (再検査には算定基準はありませんが、摂食機能訓練のための基本条件の1つになっております。) |
器具等を使用して、口腔周辺の筋力を高めます。 評価のための検査(舌の形状の変化を撮影する、口唇閉鎖力を測定する等)訓練の記録を記録しておく。※看護師、準看護師、PT、OT、ST、DHが医師または歯科医師の指示の下で行うことができます。 |
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後遺機能障害患者の治療法
脳梗塞等による後遺機能障害に対するリハビリというと、「目に見える動かない組織(手・足・口等の動かなくなってしまった組織)」を以前のように正常な状態に戻したいと願い、その「動かない組織」を一生懸命なでたりさすったりして改善しようと努力する事が一般的です。しかし後遺機能障害の主原因は病気による脳の壊死や萎縮により起こるものです。脳の状態に問題が起こることで発症してしまったものなのですから、積極的に脳の改善を図るべきです。脳梗塞等が起きると誰であっても発病後半年以内の間は多かれ少なかれ改善が見られます。この後の半年は1%の改善しか望めないといわれております。また、発病後半年から1年以内に改善して自分の身の回りが出来るまで改善する方は60%といわれ、残り40%の人は悲しいことですが改善は見受けられませんでした。
これは以前から一般的に行われているリハビリが、脳の改善を目的とはしていなかったためです。言い換えると、脳の活性化のためにも脳機能の再生を図らないと、いつまでも後遺障害に苦しむことになります。
表情筋トレーニングは、表情筋の副次効果として右側前頭葉脳血流の増加を招来し、脳の活性化現象が必然的に出てくる、画期的なトレーニングなのです。