2024.12.13
少子高齢化社会を乗り切る手立てを考える
労働衛生コンサルタント 歯学博士 秋広良昭
はじめに
団塊の世代がピークアウトして、これからは高齢者を数少ない年下世代でお世話をする時代です。絶対値から市民全員が平等とは参りません。介護不足量を介護応用ロボットで補おうとしていますが、未だ人の機能は開発者の考える数段上にあるので完成とはまいりません。話題のAI でも複雑過ぎて応用にはまだまだです。
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喫緊の課題
介護人不足の大波が市民に到達する前に介護防御方法を考え出す事は喫緊の問題です。
結果から、介護を受ける人の不全であった機能が改善し、正常機能に見えるなら、敢えて機能メカニズムが正確に解明されずとも、介護現場は悩み解決になると思います。能書きよりも現実的な人手不足を補い、高齢者の満足する人生の一助になる方が有用と感じます。
介護人が減っても脳と筋組織との間にある、その切っ掛けになる司令塔の役目の筋組織を探し出せれば個々人の自力更生が可能となります。
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解決ヒント
私は人体の基本的機能の中で、一見取るに足らない筋組織なので、話題にも上らず、頑強な下顎骨内面のオトガイ骨部から始まるオトガイ舌骨筋が例え薄くて薄皮の様な脆弱な筋組織であっても、働く役目は感覚器の様に、大事なオトガイ骨舌骨筋の収縮・弛緩に開始・終了シグナルを発信している司令塔の役目を持つ筋組織に注目しました。太い舌筋が始まる・終了する、間断なく合図を送る脆弱な筋組織があっても不思議ではありません。たまたま、この筋組織の側にある舌筋が嚥下や呼吸作用と関係の筋組織と結ばれているので、注目が舌に向かい易かった為です。PAP(舌接触補助床)器具が安価容易に製作できる目途が立ちました。
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介護人は自分を自分で治す時代です
何も説明しなくとも唯々黙々使用する事でパタカラも、ハナタカも、PAPも皆自然と三身一体ならばリハビリの改善が顕著に出て参ります。広い意味での脳の活性化効果です。
「新時代の到来」を意気揚々と語る楽観的なユートピアとは異なり、介護現場に普及すれば助かるのは悩み解決の術を探している本人・家族だと言う事です。
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