2020.8.20
コロナウイルス禍後の歯科クリニック新生を考える▶
②歯周病発見を遅らせてきた原因
理解に共用
皆様は潜在歯周病患者が以前に歯周健診受診経験者であったと言う事実をご存知ですか?
過去の受診経験から、検査時に想定外の激痛があり、口中が血だらけになる等の挙句に、「貴方は歯周病ではありませんでした」と告げられたのでは「あの激痛や出血は何だったのだ。」と恨みたくなるでしょう。尊敬を得るのとは真逆行為で、この学習効果で次回の再来をパスしているのだと確りと気付くべきです。
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歯周病発見を遅らせて来た原因
歯周病は歯肉組織の疾患ですが、①進行に伴う自覚症状が少ない、②歯周ポケット内部が目視できないから分からないと言う当然の事です。湾曲する歯肉溝内部が目視できない為に市民の発見も手遅れに生りがちですが、目視出来ない医療者側も先端が硬い材質の尖形が激痛を生み易い事を知りながら尖形のプローブを使い、誤診断を生じ易くなっています。目視できない歯石や歯根湾曲は感触だけが頼りです。感触頼りのデータは不確実です。歯石や歯根湾曲があればプローブ先端が歯石や歯根表面に食い込むのではなく、障害が在っても自然に歯石を乗り越える機能を持つプローブ先端形態が必須です
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障害を回避プローブの材質
プローブでは解決不可能と考えていた欠点を解消するには①先端形状を尖形の1点負荷荷重から平面の等分布荷重に変えれば激痛問題は解決します。②次に車のタイヤが縁石と衝突した際に滑らかに乗り上げるメカニズムをプローブ先端に組み込めば容易に問解決します。③歯根の形態は垂直、屈曲、表面は滑沢凸凹等様々です。歯根の変化に変幻自在になる様に材質は「シナリ」があるのが必須条件です。
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患者さんが決まった医院に来院し、年2回歯周検査を受けたくなるために
- 1) 激痛は絶対に禁止
- 2) 安定して正確な測定
- 3) 完璧な消毒は安心につながる
- 4) 行動心理学を応用した、ナッジ効果を出易くする
人を無意識に自分の期待する方向に向かわせる効果があるので詳しく後述致します。
- 5) 測定器具が痛くない事1)を、具体的体験を通して「見える化」して納得して貰う
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患者さんに最先端医学知識を分かりやすく説明
患者さんは先生からTVで既に知っている説明を改めてされても先生を尊敬しません。逆に、自分は健康だと先入観を持っています。先端レベルの医学的説明を先生からお聴きすれば先端医学が身近な状況と感じて下さるでしょう。その様に受診した意義を感じて貰えない事には次回の受診機会のモチベーションには繋がりません。定期的受診目的が歯周病か否かに止まらず経年的疾患との関連まで含めて、受診者が今どの程度の状況にあるのかを理解して貰う等々沢山あります。何処でも聞けるような説明だと、次回の受診時には径年的変化も含めた変化の有無を聞きたいと言う要望・希望が生じないままに終わらせてしまうのは時間の無駄でもあります。
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歯周検査の目的は2つあります
- 歯周病の罹患度を知る為
- 歯周ポケット内に深さで棲み分けしている歯周病菌とその影響を知るため
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次回、どの様にしてクリニックの信頼を作って行くか具体的お話を致します。
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